
私が子供の頃、ウチでは冬になると母が必ず甘酒を作ってくれました。
大鍋にたっぷり作って、飲む分だけを小鍋に移してストーブで温めてくれてたっけ。(レンジなんてなかったですから・・・)
甘い甘酒にしょうがをぴりっと効かせて飲むと、体の芯から温まりました。
寒い冬のお楽しみ・・・という感じでしたね。
ところが最近では、冬でも夏でも季節に関係なく、一年を通して飲まれるほどの人気っぷり!
「飲む点滴」「腸内環境を整える」「お肌がきれいになる」と大注目の甘酒。
スーパーなどでも一人分がビニール袋やブリックパックに入ったものから、1リットル瓶入りのものなど、いろいろな種類が取り扱われていますね。
あまり表舞台に出てこなかった『麹』も、今や人目を引く場所にバーーーンと山積みされていたりします。
甘酒は美味しいし、ちょっぴり懐かしい。
なによりカラダに良いのなら、私も子どものために作ってみようかな?
でも母が甘酒を作っていた姿を思い出すと、火を入れたり止めたりを繰り返して、ずっと鍋につきっきりだったような気がします。
難しかったり手間がかかるようなら、ズボラな私にはムリなのかも・・・。
と二の足を踏んでいたら、NHKの『あさイチ』で甘酒の特集が!
作り方からアレンジ方法まで、とってもわかりやすく紹介してくれていました。
「あさイチ、ありがとう~(*^_^*)」
しかも『あさイチ』で紹介していた甘酒の作り方はとっても簡単!!
面倒な温度管理をしなくてもOK♪
材料を混ぜ合わせたら、あとは出来上がりまでひたすら待つのみ!
これならズボラな私にでも、美味しい甘酒が作れそうです。
このページでは『あさイチ』の甘酒レシピを元に、実際に私が作っている様子を写真で紹介します。
さらに、わが家でお気に入りのアレンジ方法なども載せているので、ぜひご覧ください。
甘酒のココが凄い!
甘酒の歴史
甘酒は日本古来の甘味飲料で、古墳時代にはすでに甘酒の元となるものがあったそうです。
江戸時代には夏バテ防止の栄養ドリンクとして、庶民に人気の飲み物として売られていました。
引用:wikipedia
甘酒の種類
甘酒は下記のように、原料によって2種類にわけられます。
- 米と米麹から作られる・・・ノンアルコール
お粥と米麹を混ぜることで、麹の持つ酵素がお粥のデンプンを糖化する。 - 酒粕から作られる・・・アルコールを含む
酒粕に砂糖などの甘味を加えたものを、お湯で溶いて作る。
酒粕から作られた甘酒はアルコールを含みますが、アルコール度数が1%未満であればソフトドリンクとして扱われるため、未成年者が飲んでも法的にはOKです。
ただし、お酒に弱い人や小さなお子さんが飲むと酔う可能性もあるので注意してくださいね。
甘酒に含まれる栄養
甘酒は昔から栄養満点の飲み物として、老若男女に広く親しまれてきました。
その主な栄養成分はブドウ糖、オリゴ糖、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、食物繊維などです。
栄養補給のために打つ点滴にもブドウ糖やアミノ酸が多く含まれるため、甘酒は「飲む点滴」とも言われているんですね。
また麹には30種類以上の酵素が含まれていて腸内環境を整えたり、肌の代謝を良くする働きがあることから、米麹を原料とする甘酒は美容や健康を気にする女性を中心にブームとなったようです。
甘酒を作ってみよう!
前書きが長くなってしまいましたが、いよいよ甘酒を作ってみましょう。
甘酒には米麹が原料のものと酒粕が原料のもの、2種類あります。
でも実は私、酒粕が苦手なんです・・・。
なので今回は米麹の甘酒を作りたいと思います。
レシピはNHKテレビ『あさイチ』で紹介されていた、発酵料理研究家の舘野真知子さんのものです。
作り方
① もち米を洗い炊飯器にもち米、水200mlを入れて30分ほど浸水して、おかゆ機能で炊く。 ② 炊きあがったら、お釜を取り出し、水100mlを加えて混ぜる(温度は約65度になる)。 ③ 乾燥米麹を加えて混ぜる(温度が約60度になる)。板状の場合はほぐしておく。 ④ 保温ポットに熱湯を入れ、振って全体を温める。 ⑤ 保温ポットに③を入れ、フタをして少し緩める。 ⑥ 4時間ほど置く。 ⑦ 鍋にあけて弱火で1分ほど混ぜながら温める(約60度になる)。 ⑧ 再度保温ポットに戻し、さらに4時間置いて出来上がり。 ⑨ 保存は保存容器にたっぷりと入れて、冷蔵庫で1週間程度。ジッパー付き保存袋に入れて冷凍保存で1~2ヶ月程度。 |
このレシピではもち米を使っていますが、普通の白米でも同じ手順で作ることができます。
もち米で作った場合に比べると、若干甘さ控えめであっさりしていますが、こちらも美味しいですよ。
お好みで使い分けると良いのかなぁと思います。
保温についてですが、寒さが厳しい日はバスタオルに包んであげると保温力が上がります。
私はバスタオルに包んで、電気ポットの横に置いてました。
こうするとあまり温度が下がらず、4時間でも十分甘くなっていました。(※保温ポットの性能にもよります)
甘酒アレンジメニュー
甘酒はそのまま飲んでも十分美味しいですが、ずっと飲み続けていると味に飽きてきたりするかも。
また、麹のにおいが気になったり、甘味が強すぎると感じる人もいるかもしれません。
そんな時はアレンジを楽しんでみませんか?
甘酒の甘味を活かしたアレンジは、飲み物と合わせたり、料理やお菓子作りなど、色々なものと合わせる楽しみがあります。
わが家では手軽なので、飲み物と合わせたアレンジをよくします。
中でもお気に入りのアレンジをいくつか紹介しますね。(*^_^*)
豆乳甘酒
豆乳のまろやかさと甘酒の甘さがマッチして美味しい♪
豆乳には女性にうれしい「大豆イソフラボン」が含まれているので、美肌効果がさらにUPするかも!?
麹の酵素は70度以上に温めると働かなくなってしまうので、ホットにする場合あまり熱くしすぎないでくださいね~。
ミルク甘酒寒天
そこへ、甘酒大さじ3を入れて混ぜます。(この時牛乳液が熱すぎるようなら、少し冷まします)
あとは保存容器に入れて1~2時間ほどで固まるので、食べやすい大きさにカットしてお召し上がりください。
粉寒天は低カロリーで食物繊維も豊富なので、便秘予防やダイエット中に甘いものが食べたくなったときの間食にもおすすめです。
『あさイチ』のHPや『森永製菓』のHPでも甘酒アレンジレシピがたくさん紹介されていますよ~(^O^)/
まとめ
麹を使った甘酒を作るには、温度調整が重要です。
なぜなら麹の酵素は温度が低すぎても、高すぎてもうまく働かないからです。
甘酒作りの成功の秘訣は、お米が甘くなる『糖化』に適している60度に温度を保つこと!
そのため、甘酒の作り方を紹介している多くのレシピでは、きちんと温度計で温度管理をするように説明されてます。
「えー、それって結構面倒くさい・・・。」
「そもそも温度計なんて、うちにはないんですけど~(;ω;)」
なんて声も聞こえてきそう。(あっ、私の心の声?)
でも今回私が作ったこの「あさイチ」レシピは、手順通りに作るだけで面倒な温度管理をしなくても、美味しい甘酒がちゃんと作れました!
材料を混ぜて置いておくだけなので、甘酒を初めて作る人や忙しい人でも、簡単に甘酒作りにチャレンジしてもらえると思います。